沿革

 九州工業大学の起源は1907年私立明治専門学校の設立に始まります。安川 敬一郎、松本 健次郎は、工業教育の向上と北九州工業地帯発展のため巨額の私財を投じて、1909年4年制の工業専門学校として開校しました。1986年に産業の情報化に応えるために日本最初の情報工学部を創設しました。1989年にスタートした生命情報工学科は、生命、情報、工学を統合するカリキュラムを創出し、学際的分野から優秀な人材の登用をはかり、バイオインフォマティクスに係るユニークな教育研究を進めています。

 国内外のバイオインフォマティクス教育研究拠点に対する本センターのアドバンテージは、ボトムアップ(合成的)アプローチにきわめて強いことです。2001年ボトムアップアプローチに基づくバイオアルゴリズム研究が情報工学部の重点プロジェクトとして始まりました。生体分子相互作用に係る物理化学データベースBioInfo Bank、細胞の生体分子ネットワークのコンピュータ支援設計システムComputer-Aided Design of LIVing systEms(CADLIVE)を開発しました。ドラッグデリバリーシステム分野では、薬物の皮膚透過をコンピュータシミュレーションする技術SKIN-CADを開発して、製薬企業と共同で商品化に成功しました。教育や国際交流の面では、2004年インターネットを利用してバイオインフォマティクスに関する最新の研究情報を交換したり、教育を行ったりするAsian Bioinformatics Research and Education Network(ABREN)を創設しました。2011年アジアにおけるバイオインフォマティクスの国際会議開催の中心的役割を果たしてきた功績に対して、Asia Pacific Bioinformatics Network(APBioNet)功労賞を受賞しました。さらに、飯塚市、飯塚病院、九州工業大学間で医工連携の協力推進に関する協定を締結しました。

APBioNet Service Award

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